エンジンのキーを回してもエンジンがかからないとご連絡いただき、引き揚げました。
早速分解し、原因を探ります。
どうやらイグニッションスイッチにガタがあり、キーを回してもスイッチ部も一緒に回って
しまい、接点がONにならないようです。
スイッチはキーシリンダに取り付けられていて、スイッチ部のみの交換では再発する恐れも
あるため、キーシリンダーごと新品に交換することとなりました。
新品のキーシリンダーです。
画像でお分り頂けると思うのですが、新品のキーシリンダーには、そのキーシリンダー用の鍵
が付属しています。
つまり、このままキーシリンダーを取り付けると、エンジンキーとドアキーの二つを持ち歩く
ことになります。
これを防ぐ為にメーカーからは、新品のエンジンキーシリンダーと、一台分のドア用キーシリンダー
がセットになったものが供給されており、鍵を一本で済ませたければこのセットを買えば良い訳
です。
しかし、今回はお客様のご希望で少しでも費用を抑えるために、この新品のエンジンキーシリンダの
中身と、今まで付いていたキーシリンダの中身を組み替えて、今までの鍵一本で済むように致しまし
た。
防犯上詳しい手順は割愛させて頂きますが、慎重に作業を進め、無事に組み替えも終わり、一本の鍵
でことが済むように致しました。
もちろんキーを回すときちんとエンジンが始動するようになり、修理完了です。
組み替えの分工賃は上乗せになりましたが、ドアキーセットの部品を取り付けるより費用は抑えられ、
お客様にも大変喜んで頂けました。
※このような鍵の組み替えはできる車とできない車がございますので、分解して物を
確認してから再度打ち合わせさせて頂ければと思います。